2005年3月1日の記録

作業目的 : TeXがWindowsXPでもLinuxでもうまく通らないので調整

WindowsXP上での修復作業

実行するとエラーが出て止まってしまうので, インストールしなおし.

  1. まずそのまま texinst を実行すると, やっぱりエラーが出ます. ちなみに 出るエラーは次のようなものです:
    platx.exe - アプリケーション エラー
    アプリケーションを正しく初期化できませんでした(0xc0000022)。[OK]をクリックしてアプリケーションを終了してください。
    
  2. 「スタート」→「ファイル名を指定して実行」から"cmd"と入力することで DOS窓が上がります. そこから
    set PATH=.
    
    をした上で texinst を実行すると, 無事インストールが成功.

うまくできたので深く追及はしてませんが, どうやらcygwinの ln あたりが悪 さをしているような気がします. たぶんサーチパスからcygwin系をゴッソリ落 とせばインストールできるような…

Linux上での修復作業

TEXINPUTSの件

teTeXのTEXINPUTS, デリミタが「;(セミコロン)」ではなく「:(コロン)」だっ たのですね. 分からずに苦労しました.

emathでエラーが出る件 & SJISコンパイルの件

Windowsとファイルを共用するため, どうしたってファイルはSJISになるわけ です. ということで, SJISが通るようにしておかないといけません. また, 利 用しているemathパッケージでエラーが出まくり. ということで, teTeXから導 入しなおすことになりました.

参考にしたのは奥村さんのTeX Wikiです. ただし, インストールしたteTeXは 現時点の最新版であるteTeX-3.0ですが.

teTeX-3.0の導入

  1. まずここからteTeX-texmf-3.0.tar.gzteTeX-src-3.0.tar.gzをとってき ます.
  2. 本当はソースやらバイナリやらを格納するディレクトリを掘らなきゃいけ ないんですが, Vineに元から入っていたTeXを上書きする気満々なので, い きなり展開から:
    tar xvzf tetex-texmf-3.0.tar.gz -C /usr/share/texmf/
    tar xvzf tetex-src-3.0.tar.gz -C /usr/src/
    
  3. xdvikなんかについては放置しときましょう. ということで, 世界を作りま す.
    cd /usr/src/tetex-src-3.0/
    ./configure --prefix=/usr --disable-multiplatform --without-xdvik --without-oxdvik
    make world
    

pTeX/pLaTeX2εのインストール

  1. まずここからptex-texmf-2.3.tar.gzptex-src-3.1.8.tar.gz1をとってき ます.
  2. 展開します:
    tar xvzf ptex-texmf-2.3.tar.gz -C /usr/share/texmf/
    tar xvzf ptex-src-3.1.8.tar.gz -C /usr/local/src/tetex-src-3.0/texk/web2c/
    
  3. SJIS用のpTeXを作ります:
    mktexlsr
    cd /usr/src/tetex-src-3.0/texk/web2c/ptex-src-3.1.8
    ./configure sjis
    make
    make install
    mktexlsr
    

補足

一応これでemathも通るようになったので, 深追いしないことにしますが, も しかするとパッケージの整合性がとれなくなったりしている可能性もありあり なので, 注意したいと思います.

電源管理について

apmとlongrunをどうにかしたいなと思います.

apmについて

ここを参照しました. /etc/lilo.conf

append="acpi=off apm=on ide0=ata66 ide1=ata66"
という行を追加し, /sbin/lilo を実行した後, ブートセクターを dd で 書き 出してリブート. 無事apmが使えるようになりました.

longrun について

ここを参照しました.

  1. ここにあるlongrun-0.9.tar.bz2をとってきます.
  2. で, いよいよlongrun. make 一発です. ところが, CPUIDがど〜とかって言 われてしまうのでした.
  3. ということで, 困ったことにカーネルのオプションを変更する必要がある のです. 仕方がないのでここを参照して:
    cd /usr/src/linux
    make menuconfig
    
    でも, 肝心の CONFIG_X86_MSRCONFIG_X86_CPUID がどこにあるか分からな かったので, 設定を放棄してコンパイル:
    make dep clean bzImage modules modules_install
    
    すると, make 中にオプションをどうするかを聞いてくるので, 比較的最初に あるこれらのオプションをMからYへ変更. ついでにCPUはCrusoeにしておきま す. あとはじっくり待つだけです. できた vmlinuz-2.4.22 を/bootにコピー して…という地道な作業をしましょう.

ということで, 私は make を走らせて寝ることにします. あとは明日…

参考


[1] tetex-3.0にptex-src-3.1.5をあわせたらエラーを吐いたので, 3.1.8に しましょう. また, これだとdvips(k)のパッチがあてられませんのであしから ず.