慰安旅行報告(箱根, 1999年6月19〜20日)

1999 年 7 の月までもう少しという頃、地球と物理を愛すると自称する我々 『日本地物倶楽部』は最初の会合を箱根強羅にて行なった。この文章は、この 会合で我々がいかに地球と物理を愛しているかを表現したかということを末永 く記憶しておくために作られたものである。

それは土曜日の夕方だった。1700 時に箱根登山鉄道強羅駅に集合することに なっていた‥…のだが、げねらるまねえじゃぁ (以下 GM と略) が現れない。 電話してみるとどうやらまだ車中にいるようである。兆候は、あった。1420 時頃に電話してみたらまだ東京で本を買い漁っていたというのである。これが 地球と物理を愛する本なら許そうというものだが、全然違うんだから、全くも う。

夕食は、おそらく日頃貧しい食生活の当倶楽部会員にとっては食べたこともな いようなものばかりです。鮎の塩焼トカ。周りを見渡しても、みんな食べ慣れ ていませんね。

夕飯終了後、風呂へ。温泉に来たらば、そこに掲げてある成分表を読むことは 欠かせない。もし、脱衣所横に試験管があって試薬棚があってバーナーがあっ て etc. という環境であったらば、検出実験をするようでなければ地球と物理 を愛しているとはいえないだろう (いや、これは化学か?)。

さまざまな議論がある中、(もちろん無駄な話も多かったのだが)、

などなど。

0200 頃、GM が寝る前の風呂に入りにいった。他の客から「おはようございま す」と挨拶されて、地球に時差があることを知ったという。

朝 0800 時起床。余りに遅いと宿の人が床を上げに来てもまだ眠ってることに なっちゃうぞ☆そんなことがなくてよかったね。
朝食を取りに行く。周囲に見える他の宿泊客とは明らかに層が違う。そうか、 だから遅刻して一人で行っても名乗る前に案内してもらったんだ by GM.

1021 時、箱根登山鉄道の列車に乗る。80 ‰勾配とか曲線半径の小ささとか、 これは日本の鉄道として一つの極限にあるものです。線路脇にはカメラを構え た人が見えますね。彼らの習性は他とは違いますので覚えておきましょう。そ ういえば車内にも他と違う習性がある人たちがいますね。紫陽花が見頃とか言っ てる人の横で地形について感心してる人がいたりします。

1130 時、神奈川県生物と地球博物館に到着。温泉地球研究所の見学は今日は 断念致しましょう。さて、博物館に入るや否や、いろいろなことを言い始めま す。とっても恐い集団です。近付きたくはありません。サヌカイトを使って鉄 琴もどきを作ってあったので、川は呼んでいるを演奏してみましたとかいうほ ほえましいエピソード以外はよろしくありません。しかし一方で、この就職難 の御時世にはここの研究員とかになると、たまに日本地物倶楽部などのイヤガ ラセがあるにしても、好きなことを仕事にできて良いのではないかという説も ありました。まだ学生の当倶楽部会員はれっつちゃれんじ?

小田原まで来れば既にあらゆる平野です。と思いきや有名な小田原城は平山城 です。駅前で兵糧を摂取していざ出陣。北門から小田原城天守閣を急襲する。 天守閣前のトイレが『殿』『姫』という表示なのがほほえましい。天守閣の展 示によってこの付近の地質状況を知る。地球と物理を愛しているからね。 さて、天守閣最上層にて GM 曰く、「それがし、既に城外と約定があります故、 これにて御免。各々方には心置き無く腹をお召しくだされ」。遅刻してきてお いて、最後はそうくるかぁ?信じ難いことでした。