2005年2月24日(木)

作業目的 : LOOXにVine Linuxを導入してみる

目次

これまでの経緯
Vine Linuxとの奮闘I: 敗北の歴史
Vine Linux との奮闘II: 栄光の瞬間
ネットワークの設定
aptでカーネルのアップデート
そして明日へ…
本日の参考サイト
LooxでUnix
LILOまわり
PCカードの抜き差し
ネットワーク設定関連
無線LAN関係

これまでの経緯

  1. いい加減CruesoeにXPは重いかな, と感じ(無線LANを使うようになって特に 重さを感じるようになった), 普段の作業はできるだけLinuxでやろうと決意し ました.
  2. で, デュアルブート環境を確保するために, BootMagicを導入したところ, 見事に失敗. 起動しなくなりました. 失敗の原因は, インストール後, ブート パーティション(OS)を設定することなくリブートしたこと. そしてインストー ル先のパーティションにXPがいなかったこと, です. やはり マニュアルなしで 導入 したのは無謀だったとしか思えません.
  3. まずはWindowsXPのインストールディスクを使って復旧してみました. fixmbrを使ってMBRを書き換えても駄目だったので, fixbootを使ってブートセ クターを書きかえてみました. これでも駄目. で, 結論から言えば, たぶんこ こでゴチャゴチャと作業をやったことが悲惨な結果を招いたような気がします.
  4. そこでBartPE1 を使ってみました. SP2のディスクを最初入れていたため に酷い目に遭いましたが, SP1のディスクを持っていたのでそちらに切り替え てBartPEを作成したところあっさりと通りました. isoイメージを焼く時にま た色々あったのですが2, 何はともあれあっさり起動. そこでXPのパーティ ションをアクティブにできたので, 祈るような気持ちでリブート.
  5. まずはHDDから起動する素振りを示したのですが, 残念ながら上手く起動せ ず. checkdiskがかからない(ソフトがないような表示が出てしまう)ので, そ れ以上先に進むことができなくなりました. どうやら3.の過程で何かやったの ではないかと推測しておりますが, 詳細不明3.
  6. ということで, 泣く泣くクリーンインストールする羽目になりました. 40GBの先頭10GBがWindowsのシステム用だったので, ここにインストールしよ うと思ったのですが, まぁ, リカバリーディスクから復旧したら, まっさら にしてくれました. 操作ミスだったのか, それともそういう仕様なのか, 今と なっては分からないし, 知りたくもありません…まぁ, データに関しては複数 台でシェアしているので問題ないのですが.
  7. このような紆余曲折を経て, とりあえずWindowsMeを経てXPまで無事到達. それにしても, 素のXP(アップグレードインストール)からSP2, さらにその上 の修正パッチに辿りつくまでにえらい待たされました. こんな大量にパッチが あったのですね.
  8. で, 困ったことに画面が800x600(くらい)のまま. 1280x600まで拡げようと 努力するも失敗. こりゃドライバのせいだ, と思いAzbyClubのドライバページ に行くと, 案の定更新がありました. ということで, これをインストールして 無事復旧.
  9. これでXPについて, とりあえず最低限の作業は終了. 細々としたソフトの インストールはじきに始めることとして, まずはLinuxのインストールから始 めることにしました.

Vine Linuxとの奮闘I: 敗北の歴史

  1. まずはVine Linux3.1(現時点の最新版)のisoイメージを取得. CDに焼いて インストール. インストールそのものは比較的順調に進んだのですが, XOrgの設定がうまくいきません. あちこちのページ4に載っているような 設定をしているにもかかわらず…ということで, ここから敗北と奮闘の歴 史が始まるのです…そんな歴史はいやじゃ〜☆
  2. ちなみに何故かvine-backgroundあたり(rpmのインストール開始後5分程度) でCDが読めなくなる現象が頻発. FTPから落とした直後のisoを使うといい んですが…これのせいで上手くいかないのでしょうかねぇ.
  3. 仕方がないのでバージョンを下げながら妥協点を探ることに. まずは3.0に したのですが, これはLILOあたりでどうも変なことが起きるらしく, 起動 させることができませんでした. まだ3.1のほうがマシ…
  4. ということで, 3系列は諦めることにして, 2系列にチャレンジします.

Vine Linux との奮闘II: 栄光の瞬間

  1. 3系列を諦めたので, まずは2系列の最終版であるVine Linux 2.6r4を導入. すると今までコケていた, インストーラでのXの起動チェックを通過. とい うことで, どうやらこれでいけそうな気配. でも, インストール中に「こ の/bootはシステムに適合してない」という感じのメッセージが出てたよう な. とりあえず 見なかったこと にしよう.
  2. インストールが完了したら, 再びCDでブート. 今度はレスキューモード. ということで, プロンプト表示時に
    linux rescue
    
    と入力. ここで注意点が1つ. Englishモードを選択 しましょう. Japanese を選ぶと死にます…5
  3. まずは/mnt/XPにWindowsパーティションをマウントします
    mkdir /mnt/XP
    mount /dev/hda1 /mnt/XP
    
  4. そしてブート部分をファイル化:
    cd /mnt/sysinstall
    dd if=/dev/hda2 of=/mnt/XP/bootvine bs=512 count=1
    
  5. 次にWindowsを立ち上げて, c:\boot.iniを以下のように修正:
    [boot loader]
    timeout=30
    default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINDOWS
    [operating systems]
    multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Home Edition" /fastdetect /NoExecute=OptIn
    c:\vineboot="Linux"
    
    ちなみに, 最終行を追加しただけです.
  6. これで起動時に選択画面がでるようになります. 幸せ〜☆

ちなみに2系列にしたら, loginしてstartxした途端に, 何も設定せずに(何せ 1280x600が最初からサポートされているので)無事にXが起動しますた. 設定と しては, モニタは Generic Laptop Display Panel 1024x768, 垂直同期は 30-110, 水平同期は 40-110, ビデオは自動検出で 4MB 8MB, でスクリーン サイズは True Color1280x600. ちゃんとテストしてXが表示されることは チェックしておきましょう. 最後にログイン環境はテキストを選択しておきま す.

ネットワークの設定

ということで, 次はネットワークの設定. これは昔のページにあるようにすれ ばよいでしょう. ということで, 再掲:

  1. 私の使っているカードはcorega製PCC-TD(10Base-T)です. 本当は100Baseな カードもあるはずなんですが, 捜索中.
  2. 旧ページでは /etc/pcmcia/config に追記していたのですが, 当該ファイ ルを見たら, 同ディレクトリにある *.conf というファイルを捜索してく れるようなので, /etc/pcmcia/PCC-TD.conf というファイルを作成. 内容 は以下の通り:
    card "Corega PCC-TD Ethernet"
    version "corega K.K.", "corega Ether PCC-TD"
    bind "pcnet_cs"
    
  3. /etc/init.d/pcmcia restart でカードが認識されるようになります.
  4. うちのメルコ製BBR-4HGがDHCPサーバとなっております. 内部アドレスは 192.168.11.1 です. ということで, /etc/dhcpc/config を修正:
    OPTIONS='-h 192.168.11.1'
    
  5. カードがeth0として認識されておりますので, eth0用の設定をします. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 を作成:
    DEVICE=eth0
    BOOTPROTO=dhcp
    ONBOOT=yes
    OPTIONS='-h 192.168.11.1'
    
  6. これで無事ネットワークに繋がるようになります. 幸せ〜☆

aptでカーネルのアップデート

apt-get update; apt-get upgrade の後, apt-get install kernel にてイン ストール可能なバージョンをチェック. その上で

apt-get install kernel#2.4.22-0vl2.17
にてアップデート. で, そのままではもちろんブートしないので, LILOまわり も修正. まず /etc/lilo.conf/boot/vmlinuz-2.4.22-0vl2.17 から起動す るよう設定した上で, 再び上記手順に従ってlilo部分をファイル化してXPの領 域に転送. そしてリブートをかければ, 幸せ〜☆

そして明日へ…

問題は無線LANカード. 持っているのはメルコ製WLI-CB-G54. APは メルコ製WBR-G54. こう考えると, 何故かうちにはメルコ製品が氾濫している. まぁ, それはさておき. こいつをどうにかせにゃいけません. ネットで検索し ているうち, どうやら ndiswrapper を使う必要があるらしいことが判明. さ らにうちはAESをかませているので, wpa_supplicant も使わなきゃいけないよ うな. 困ったなぁ… で, make なんかをしているうちに時間切れ. 残りは明日 にまわします.

本日の参考サイト

LooxでUnix

LILOまわり

PCカードの抜き差し

ネットワーク設定関連

無線LAN関係

以下は別製品での記事


[1] BartPEとは, CD-ROMやDVDでブータブルなWindowsを構築するソフトです. とりあえずフリー. MYCOM PC WEBの解説記事も参考にするとよいでしょう. 日本語化プラグインを使うともっと幸せになれるようです. ただし, XP SP2 だとどうもisoイメージを作れなくなるようです(2005年2月24日現在).

[2] Easy CD Creatorを使ったのですが, 「isoイメージからCDを作成」しな きゃいけなかったのに, isoイメージをファイルとしてCDに焼いておりました. 久しぶりにソフトを使うと, こういう恥ずかしいミスをするものですね. 合 掌.

[3] この文書を書いているうちに, このようなページを発見. 参考になるか な.

[4] たとえばFMWorldのページには赤帽7.1での設定があります. またこここのページ設定やら, 一般的なXF86Configの使用法やら, そもそも 自分の過去の記録やらを参考に設定しても, startxをかけるとbitmapとpciな んちゃらの記述がない, と言ってちっとも動いてくれないのです.

[5] 2.6のCDからレスキューブートしたら何故か起動しなかったので, 3.1の CDからブート. こういう時はCD-RW様々だと思います.