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カテゴリ[prepri] - Fairy Air Force: LOG of daily life

2003-09-16 Tue

* [prepri]  超高エネルギー宇宙線のソース候補としてのγ線バーストとマグネター: 宇宙線イベント位置とIRAS銀河の相関
AGASA実験による4e19eV以上の60個の宇宙線イベントと, IRAS PSCzカタロ
グによる赤外線で明るい銀河との相関を調べるため, 2次元コルモゴロフ-
スミルノフ(KS)テストを用いた. これらの銀河はγ線バースト(GRB)やマ
グネターのホストであると期待され, どちらも核崩壊型超新星と関係があ
り, 超高エネルギー宇宙線の加速サイトと考えられている. このモデルと
AGASAイベントが同じ分布から導かれる確率はKSテストにより~50%となっ
た. しかし, 同じテストを1e20eV以上の11個の最高エネルギーのAGASAイ
ベントに課したところ, KS確率は<0.5%となり, >99.5%の有意性でモデル
が棄却された. これらの数値をそのまま解釈すると, 1e20eV以上の宇宙線
イベントは長期バースト型GRB, 高回転マグネター, そしてその他の核崩
壊型超新星に付随するものではないことになる. AUGERによるより多くの
データにより, この結果が真実か, もしくは2σレベルの統計的ゆらぎな
のかが分かるだろう.
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F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-09-16 Tue

* [prepri]  AGASAの超高エネルギー宇宙線の到来方向のクラスタリングの証拠について
AGASA実験で観測された4e19 eV以上の宇宙線の以前の解析では, 到来方向
がクラスタリングしていることが示された. しかし, このクラスタリング
シグナルが偶然に起こる確率は1e-2から1e-6まで幅広い値をとっている.
この結果を他の宇宙線実験の非等方性の結果と比べるにあたり, この証拠
の強さがよく分かっていることはとても重要である. このデータセットか
ら意味のある有意性をひきだすため, 2つの手法を適用した: 1つはクラス
タリングシグナルを最適化するようなカットを探し, シミュレーションを
使ってスキャンに対する最適な統計的ペナルティーを課す方法である. も
う1つは, 1つめのデータセットによりカットを最適化し, これを残るデー
タセットに適用するというものである. 前者の方法は一般により有用なの
だが, この場合は後者の方法のみがクラスタリング仮説に対するバイアス
のないテストとなっている. AGASAのデータは到来方向が等方であるとい
う帰無仮説に対して20%レベルでコンシステントであることが分かった.
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F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-09-16 Tue

* [prepri]  宇宙論的ニュートリノフラックスの制限
観測された最高エネルギー宇宙線の一部が宇宙論的距離で生成された陽子
であるという仮説から, CMB光子との非弾性過程で生成されるニュートリ
ノフラックスに対する制限を導いた. 2つの手法を利用した. 1つは指数則
的な注入スペクトルを仮定したことである. 2つめは, 観測された陽子フ
ラックスのインバージョンというモデル独立な手法である. 予言される最
低値はかなり確実である. 期待されるように, 最高値は最高エネルギーの
未知の成分に依存する. この結果はあらゆる超高エネルギーニュートリノ
望遠鏡のベンチマークとなる.
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2003-09-16 Tue

* [prepri]  AUGERによるストリングの名残りの同定
ストリングレリクスやその他のマッシブな状態を超高エネルギー宇宙線実
験の将来計画で同定するためには, 1次陽子と大気との衝突により生成さ
せる拡がった空気シャワーの主な特徴のよい再構成が不可欠である. 特に,
シミュレーションで用いられている現行のハドロン化モデルに可能な新し
い相互作用を取り入れる必要がある. この点を議論し, 大気シャワーを特
徴づける観測量の表現を提案する. シャワー内のすべての主要粒子の多重
度の(エネルギーに対する)線型成長により, もっともらしいダークマター
成分による失われたエネルギーのチャネルを特定することができるかもし
れない.
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