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カテゴリ[book] - Fairy Air Force: LOG of daily life

2005-11-30 Wed

* [mixi][book]  メランコリー・ベイビー(R.B. パーカー)
サニー・ランドルーものの4冊目。サニーの元夫との関係、父親との関係
をひきずりつつ、女子大生の出生の秘密を探る…というお話。スペンサー
ものとのクロスオーバーがかなり強烈になってきつつあります。そのうち
シリーズが融合しちゃったりするんでしょうか。\n\n筋立はいつも通りの
パーカー作品。安定してます。「初秋」のノリの方向にいかなかったのは、
サニー自身の問題をクローズアップしたかったからなのか、作者の心境の
変化なのかは不明。そういう意味では、成長させるキャラが同時に二人い
るのは、ちょっと五月蝿いかもしれません。

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2005-11-29 Tue

* [mixi][book]  「ディアスポラ」(G. イーガン)
正直、物語に入りこめずに読む気が失せて、たらたら読んでたら、足かけ
1週間を越えました。これが全てを語っていると思わないでもないです。
粗筋としては、コンピューターの中で"繁殖"する知性体が、ガンマ線バー
ストにより未曾有の危機に陥った銀河系からの脱出方法を模索していく、
ということになるのでしょうか。まぁ、プロットと意欲は買いますが…正
直、私はイーガンとはあわないんだと思います。いい教訓。

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2005-11-29 Tue

* [mixi][book]  「博士の愛した数式」(小川 洋子)
話題にもなり、映画化もされる本が文庫カットされたので、早速購入して
みました。「博士」との心の交流を描いた物語、ということになるのでしょ
うね。文体は小川さんらしく、まぁ淡々とした感じ。でも、正直理系には
あまり感動できる要素がないような気もしないではないかな。別にオイラー
公式を出されても、そりゃ綺麗だけど、だから?ってのが正直な感想だと
思うし…う〜ん。いまいち、かな。

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2005-11-28 Mon

* [mixi][book]  「パンドラの檻」(茅田 砂胡)
「クラッシュブレイズ」シリーズ第4冊目。ケリーの偽物が現れたせいで
怪獣夫婦が大暴れ(特に黒いほう)するだけでなく、ファロットコンビも大
活躍。いつも通りパワフルではあるのですが、終盤を急ぎ過ぎた感は否め
ない気がします。まぁ、もう1冊にするには足りないので、コンパクトに
収めた、という感じでしょうか。そういう意味では最大の山場が圧縮され
てしまっているので消化不良な感じがしてしまいます。

次はデル戦外伝とのことなので、そちらを楽しみに待ちましょう。それに
しても、レディガンナーのほうはどうなってしまったのでせうか…

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2005-01-02 Sun

* [book]  シャンク!!ザ・レイトストーリー2 <秋田禎信> (評価: ★★★☆☆)
え〜. 正直, 内容を忘れていました. そのうち1巻を読み直そうかと. ど
む〜んって, どうやって仲間(?)になったんでしたっけ?まぁ, シャンク
の生い立ちの一部やらなぜ盗賊やってるのかやらが徐々に明らかにされて
いくって感じではあるのですが, ドタバタを楽しむのが秋田さんな本の本
領ですので, その本領自体はまぁまぁ, かなぁと.
[01/02 00:10:39]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2005-01-02 Sun

* [book]  星界の戦旗IV <森岡裕之> (評価: ★★★★☆)
私は今年に入ってから読みはじめたので(積ん読状態だった)さほど待たず
に済んだのですが, 発売当初から待ってた人にとってはずいぶん長いこと
待ったのでしょうね. で, 内容は「乞うご期待」って感じ. <三ヶ国連合>
との戦争のターニングポイント, なのでしょうね. たぶん. これから事態
が急転しそうなところで終わっているので, 次がさほど空かずに出るので
あれば良いなぁ.
[01/02 00:07:51]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-12-28 Tue

* [book]  一撃殺虫ホイホイさん <田中久仁彦> (評価: ★★★★☆)
amazonだかどこだかでみかけてつい購入してしまいました... が, 予想を
上回る下らなさで即S氏への送付箱行き決定. いやぁ, 近未来, 殺虫剤の
効かないゴ○○リを駆除するために小さなご家庭用のロボットが開発され...
という設定はなかなか秀逸.
[12/28 22:34:24]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-09-15 Wed

* [book]  φは壊れたね <森博嗣> (評価: ★★★☆☆)
新シリーズ. 西之園萌絵が登場, と大々的に宣伝したわりに, ほとんど出
てないんですけど... まぁ, 警察と関わりあわせるには都合のいいキャラ
ではありますが. 犀川先生役が海月くんになったわけですな. 次回に期待.
[09/15 23:56:36]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-09-15 Wed

* [book]  ファウンデーションの勝利 <デイヴィッド・ブリン> (評価: ★★☆☆☆)
新銀河帝国興亡史の第3弾. ハリ・セルダンの晩年を描いた作品... では
あるのですが, この3部作を通じて, 頭でっかちになっていてエンターテ
イメント性が欠けちゃっているんですよねぇ... やっぱりアシモフは越え
られない, というか...
[09/15 23:53:37]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-09-07 Tue

* [book]  聖なる血 <篠田真由美> (評価: ★★★☆☆)
龍の黙示録シリーズ最新刊. バチカンとの対立が本格化する, というお話.
また新たなキャラクターを増やしてみたり, 前巻で斃したはずのリリトが
また出てきたりして... 長いわりには何となくイマイチな感じ. まぁ, 筆
力があるので読めるんですが.
[09/07 23:21:39]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-09-03 Fri

* [book]  ソウルドロップの幽体研究 <上遠野浩平> (評価: ★★★☆☆)
「生命と同等の価値のある物を盗む」ことで人を殺す"ペイパーカット"と,
それを追う保険調査員(オプ)である伊佐・千条の活躍するシリーズ(にな
るのだろうか. シリーズ化希望). パズラーとしてはちょっと, という気
もしないではないけれど, ストーリーテリングはまずまず. まぁ, 上遠野
さんですから.
[09/03 17:18:27]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-09-01 Wed

* [book]  方舟は西の国へ <西澤保彦> (評価: ★★★★☆)
西澤さんお得意のパズラーですね. 見知らぬ3人が山奥の別荘で家族の真
似ごとをしなきゃいけないという特異な状況を提示してから, なぜそのよ
うなことをしなければいけないのかという謎解き, そして別荘で起こる超
常現象を"利用"した行動. この手のストーリーを書かせたら当代随一だと
思います.
[09/01 11:32:57]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-31 Tue

* [book]  レンタルマギカ <三田誠> (評価: ★★★★☆)
よくある話ではあるのだけれど, 現代社会に人知れず魔術師の集団があっ
て... という感じの世界. 主人公は魔術が使えないのに魔術師の会社(?)
の社長に就任させられて... と. 三田さん流スラップスティックの本領発
揮. 伏線もほどよく張られていて, まずまずだと思います. 息の長い作品
になるといいですなぁ.
[08/31 22:11:22]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-30 Mon

* [book]  そして, 楽園はあまりに永く <浅井ラボ> (評価: ★★★★☆)
これは厚い本なのですが, さほど苦労せずに読めました. 破壊的世界観を
徹底しているのは好感が持てる点. アナピアの処遇やらジヴとの結論やら...
もうちょっとネチネチ引っぱってもいいのかもしれないけれど. なかなか
独特な世界観で良ろしいのではないかと.
[08/30 23:06:40]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-30 Mon

* [book]  賢者の国の魔法戦士 <水野良> (評価: ★★★★☆)
リウイの最新作. 最終的には魔法剣を探しに行くことになる, という, 剣
と魔法のお話の典型な展開に. もちっと本にも物語にも厚みが欲しいとこ
ろではあるのですが... 対抗グループであるオラン聖剣探索隊は確かに使
いやすそうなキャラクターですな. 再登場希望.
[08/30 23:04:08]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-30 Mon

* [book]  ナ・バ・テア <森博嗣> (評価: ★★★☆☆)
スカイ・クロラの続編... らしいんだけど, 全部忘れてました. しかも前
巻は倉庫だし. ということで, 引越しが終わったら再度読み直さなきゃな
らないかも. 内容は... 草薙ってば, どういう人種だったんだっけ? 前巻
での謎が一部解明されたのか, はたまたそうではないのか... 記憶力のな
さに自信があるだけに, よく分かりませんです. はい.
[08/30 23:01:31]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-30 Mon

* [book]  アースシーの風 <ル=グウィン> (評価: ★★★☆☆)
ゲド戦記V. ゲドは有名ではあるのにまだ読んだことがなかったので, 引
越し前に全巻セットを購入していたのでした. 版が大きいのに, 何故かな
かなか進まない. それにしても, これはリアルタイムで読んでいた人はヤ
キモキしたでしょうなぁ. これだけ間隔が開いてしまったのでは, 内容を
忘れますから.
今回は前巻で出てきたテハヌーの正体とアースシー世界の顛末が語られる,
ということらしい. でも, これ, 対象学年である小学生の頃に読んでいた
ら, 間違いなく投げ出しておりましたな. 内容は決して面白くないわけで
はないけれど, ストーリーテリングに関してはちょっと... という気が.
でも, 逆に小学校のころはこれくらいの文章のほうがいいのかしらん?
[08/30 22:58:51]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-30 Mon

* [book]  凶悪 <B.ブロンジーニ> (評価: ★★★★☆)
名なし探偵シリーズ, らしい. なんかあちこちの出版社にたらい廻しにさ
れているっぽいけれど, このまま講談社が(遡った分まで)全部出してくれ
ないかなぁ. 出たら買うけど.
内容的には, スペンサーシリーズbyパーカーのように, 徐々に私的な状況
が進展しつつ事件に対処する, という感じ. まぁ, ハードボイルドの王道
ですな. 以前の伏線・展開が分からないので, そこらへんはイマイチでは
あるのですが. 主人公が60歳近くというのが変わっていますな. 精神的な
トラウマを抱えてる経緯が分からないのはちょっと感情移入を妨げる要素
になっておりました.
[08/30 22:51:10]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-30 Mon

* [book]  君の居た昨日, 僕の見る明日 1 <榊一郎> (評価: ★★★☆☆)
本人曰く「棄てプリ風」の新シリーズ. 閉鎖空間に閉じ込められてしまっ
た主人公(高校生)が, 特異な状況で"学校"生活を送るようになった経緯が
述べられた巻. これからの展開次第で面白みも増すかと.
[08/30 22:49:22]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-30 Mon

* [book]  まかでみ・らでぃかる(1) <榊一郎> (評価: ★★★★☆)
まじしゃんず・あかでみい, の短編集. ファルチェがいなくてもコレなの
であれば, いればどうなっちゃうのでしょうね. まぁ, キャラが立ってい
る, というか, スラップスティックが得意という榊さんの特徴が前面に押
し出されているのは良.
[08/30 22:46:33]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-08-30 Mon

* [book]  QED【鎌倉の闇】 <高田崇史> (評価: ★★★★☆)
ずいぶん薄くなったなぁ, というのが第一印象. 蘊蓄と事件との繋がりの
補強もいまいち. まぁ, 面白味はそこそこ. もうちょっと練ってから物語
にすべきだったのではないかなぁ, というのが印象.
[08/30 22:39:26]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-24 Thu

* [book]  まぶらほ 〜ふっかつの巻・なんせい〜 <築地 俊彦> (評価: ★★★★☆)
夕菜と凜の仲がさらに悪化しておりますな. ただ, 個人的にはこれくらい
のドタバタにしておいてもらったほうがまだ抵抗がないかなぁ. 番外編の
ほうは次巻でケリが一旦つくらしいけど, これまたどういう落とし所にもっ
ていくんだろうか.
[06/24 23:42:14]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-24 Thu

* [book]  気象精霊ぷらくてぃか2 <清水 文化> (評価: ★★★★☆)
まぁ, 安心して読めるのはいつも通り. 本編よりもユメミの暴走の度合い
が割増されている分, ミリィの暴走の度合いが削減されているのはぷらく
てぃかのお約束. でも, バランスとしてはあまりよくなくなっちゃうんで
すなぁ. さてさて.
[06/24 23:36:37]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-24 Thu

* [book]  ダーウィンの使者 <グレッグ・ベア> (評価: ★★★★☆)
進化に関するミッシングリンクをSFで展開した意欲作. ストーリーについ
てはちょっと冗長. おかげで最初のうち世界観にハマるのに時間がかかり,
かつハマりも浅いため読むのに時間がかかりました. ウィルスによる進化
の促進というのはどこまで正しいのだろうか, という気はしますが, 意外
にいいところを突いてるのかなぁ...
[06/24 23:34:16]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-24 Thu

* [book]  黒祠の島 <小野 不由美> (評価: ★★★★☆)
十二国記とは全然違うミステリもの. 余所者を排除する閉鎖的な島を舞台
として, 失踪した知人に起きた出来事を追う主人公. 読んだ雰囲気はどこ
となく京極夏彦の「後巷説百物語」の中の一話との類似が気になるところ
ではあります. 最後のオチについては別物ではありますが.
[06/24 23:31:36]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-17 Thu

* [book]  失楽の街 <篠田 真由美> (評価: ★★★★☆)
建築探偵の第二部終了. ここ数作の時間関係が錯綜してて, 読んでて分か
らなくなったというのは内緒か?まぁ, 心理的な誘導はありがちといえば
ありがち. で, 何故「終了」と言ってるかといえば, 主人公の一人である
「蒼」が, 母親の看病に行くから, ということらしい. さて, 第三部をど
う再開させるのでしょうか.
[06/17 23:57:42]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-16 Wed

* [book]  眠れる心を一蹴り <R.V.イーク> (評価: ★★★★☆)
整理してたら出てきた本. 要するに「常に適切な心持ちを保ちつつ, 前進
せよ」ということを主張している本ではあります. 創造的アイデアを実現
するためのプロセスを4つに分割し, それぞれのプロセスで「探検家」
「芸術家」「判事」「戦士」の役割を果たすことで, 想像し続けることが
できる, ということを主張しているのですが, 語り口は面白いかな. 内容
は, まぁ, ここで書いた以上のものではないですが.
[06/16 00:07:24]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-14 Mon

* [book]  ストラスト・フォ--The extra sight <もり たけし> (評価: ★★★☆☆)
発売が開始されたOVAシリーズのノベライズ. 8月に出るOVAの内容がマル
分かり... しくしく. まぁいいか. それにしても, 張った伏線が生かされ
てないってのは, 次回作を狙ってるってことか?
[06/14 00:26:29]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-14 Mon

* [book]  物理学者はマルがお好き <L.M.クラウス> (評価: ★★★★☆)
高校生あたりに勧めるとよさそうな感じ. 「まず牛を球とみなす」という
話から始まって, 結局は高校生の頃にはあまり聞かないようなスケーリン
グやら次元解析やらの話, あとは先端の物理の直感的な(数式を用いない)
説明がテーマ. まぁ, 私としては払った分が回収できたとはあまり思えな
いけれど, まぁネタとして.
[06/14 00:23:56]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-06-14 Mon

* [book]  空の境界 <奈須きのこ> (評価: ★★★★☆)
前宣伝と分量のわりには... という感じがしないでもないです. 雰囲気と
しては, 西尾維新の「壊れた感じ」(言葉遊びは除外), そして牧野修あた
りの「不可思議さ」をミックスした感じ, かな. まぁ, 人気の出る理由は
分かるかなぁ... でも書籍なのであればもうちょっと"壊れ"ないと駄目だ
と思うなぁ. 確かにゲームシナリオとしては良い感じになりそうな. 月姫
やFateなんかが人気なのは分かる気がする. やってないけど.
[06/14 00:21:09]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-27 Thu

* [book]  イノセンス <山田正紀> (評価: ★★★★☆)
映画イノセンスの前の事件, という位置づけ. 山田節炸裂, という感じで
しょうか. 完全にバトー視点で, ハードボイルドな仕上がりになっており
ます. 映画では活躍することのなかったバゼットハウンドのガブ君がある
意味大活躍(というか, 鍵を握っている, というか)です.
[05/27 23:32:20]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-27 Thu

* [book]  ファウンデーションの危機 上・下 <グレゴリイ・ベンフォード> (評価: ★★★☆☆)
ハリ・セルダンが心理歴史学を構築している頃の話題. ファウンデーショ
ン前史, ですね. ちょっと冗長なわりには仕掛けは期待外れって感じ. 面
白くないとまではいわないけれど... 半分くらいのページ数であれば楽し
めたんでしょうねぇ...
[05/27 23:10:37]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-26 Wed

* [book]  サリバン一家のお引越し <野尻抱介> (評価: ★★★★☆)
今回の主人公はメイ. ミリガン運送が引越しを請け負うことになり, ただ
の引越しのはずが何か妙な具合に事件に巻き込まれる, という感じ. まぁ,
正直事件に巻き込まれなきゃ物語になりませんわな. ただ単に引越しを請
け負いました. 引越しました. ってんじゃ. そういう意味では, まぁ多少
強引ではあるけれど, スラップスティックですから. こんなんでいいんじゃ
ないでしょうか.
[05/26 00:29:53]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-26 Wed

* [book]  孤狼と月 <高里椎名> (評価: ★★★★☆)
高里さんのファンタジー. ある王国の末の王女が, 戦術に長けていて, 軍
の第一線で指揮を奮っていたのだが, 謀略により地位を剥奪され, 島流し
に遭って... という, まぁ, ある意味ありがちな滑り出しではあるんだけ
れど, 筆致はさすが. ただ, 新書なのに1時間で読めてしまう分量っての
はちとどうかと. 続きが楽しみではあります.
[05/26 00:26:08]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-26 Wed

* [book]  依存 <西澤保彦> (評価: ★★★★☆)
タック&タカチシリーズ. 積ん読の消化分でした. タックが壊れかける感
じはなかなかよかったとは思うけれど, 何でこんな厚さになるんだろうか,
という感じもしないではない.
[05/26 00:23:54]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-26 Wed

* [book]  おねがい☆ツインズ 1, 2 <雑破業> (評価: ★★★☆☆)
おねツイの別バージョン, という感じ. 一応オチはアニメ版とは別. ただ,
中途半端な色気はいらなかったかもしれないなぁ, とも思いつつ. まぁ,
そこらへんはおねティシリーズ全体の雰囲気ってのもあるので, まぁ, こ
んなもんか.
[05/26 00:21:28]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-26 Wed

* [book]  アリソンIII <時雨沢恵一> (評価: ★★★★☆)
アリソンの完結編. 前作の書き出しで衝撃的なシーンがあったのだけれど,
そのオチもきちんとつけている感じ. シリーズのあちこちに散りばめられ
ていた謎もたいがい解決していて, 良かったのではないかと.
[05/26 00:19:20]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-26 Wed

* [book]  クリティカル・チェーン <エリヤフ・ゴールドラット> (評価: ★★★★★)
シリーズ第4作(最新作). プロジェクト運営にTOCを用いるための手法を紹
介. 結局「クリティカルチェーン(最も時間のかかる工程)」にうまくバッ
ファをかませ, その他で時間的・資源的バッファをかませないようにしま
しょう, ということ. そもそもバッファとは何のために設定するのだろう
か, という, 根源的な発問がTOCのエッセンスかと.
[05/26 00:16:40]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-26 Wed

* [book]  チェンジ・ザ・ルール <エリヤフ・ゴールドラット> (評価: ★★★★★)
シリーズ第3作. TOCを実践する上での注意点をストーリーに仕立てたもの
という位置づけかと. 要は「皆で新しいコンセプトを共有し, 自分が一体
何をしているのか, どうすればよいのかを, 構成員各自が自律的に判断で
きるようになりましょう」ってことですかね.
[05/26 00:14:40]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-26 Wed

* [book]  ザ・ゴール2 <エリヤフ・ゴールドラット> (評価: ★★★★★)
TOCをさらに発展させたもの. 「思考プロセス」についての解説. 「現状
問題ツリー」「雲(対立解消図)」「未来問題構造ツリー」「前提条件ツ
リー」「移行ツリー」の活用法がストーリー仕立てで紹介されている. 一
番の主張は「問題は必ずWin-Winな(両者が納得できる)形で解決できると
信じること」が重要である, ということかと.
[05/26 00:12:30]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-11 Tue

* [book]  ザ・ゴール <エリヤフ・ゴールドラット> (評価: ★★★★★)
読了後すぐに続編をbk1に発注してしまいました. 著者は元物理屋さんら
しい. 経営学の新しい見方, ということになるのだろうか. 「企業は金を
儲けるのが目的」であること, そして「目的に適った方法をとること」が
全体を通しての主張. そのための着眼点として「制約条件(constraint)」
のコントロールが重要である, というパラダイムを出すわけですが, 最終
的な内容はカンバン方式とさほど変わりません. 思想性の違いが明確でな
い場合には, 何を今さら, という感じになるように思います. まぁ, 畑違
いですので, とても面白く読めました.
[05/11 01:41:35]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-11 Tue

* [book]  妄想代理人 <今敏/梅津裕一> (評価: ★★☆☆☆)
TVシリーズとの関係は不明. ネタとしては快楽殺人, 中学生のドラッグ,
あとはミステリーな要素も若干入ったホラー, でしょうか. 一昨年から去
年くらいであれば旬なテーマだったようには思いますが, ちょいと時期を
外しちゃってるかな. あと, 描写がちょいと浅い. ホラーかミステリーか
社会派なのか, いまいちスタンスを明確にできてないところ, 貫けていな
いところが中途半端でちょっと嫌かな. まぁ, アニメにするとこれくらい
でもいいのかなぁ, とも思ってみたり.
[05/11 01:38:02]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-09 Sun

* [book]  八月の博物館 <瀬名秀明> (評価: ★★☆☆☆)
去年の夏, 学会のときに筑波にて購入. その後30ページほど読んだ後放置
しておりました. 内容としては, 一言でいえばメタな小説. 紀元前および
19世紀のエジプトでのお話, そのエジプトとリンクした, 70年代日本に住
む少年が博物館に入りびたる話, そしてその少年が成人した, 物語の語り
手たる筆者のお話.
意欲は買いますが, まず基本的にメタな話って興醒めなんですよね. 専業
作家に至る著者の心の動きが反映されているかのような挿話の据わりもあ
まりよくないように思うし. なんか視点がブレてて, エンターテイメント
としてはちょっと不快. 前半と後半のテンポがあまりにも違う点もマイナ
スなように思います. 仮想現実(VR)の話もネタとしては中途半端だし...
意欲が空回りしている, というのがトータルの感想, かな.
[05/09 23:38:05]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-05-08 Sat

* [book]  アウトローのO <スー・グラフトン> (評価: ★★★★★)
キンジーの最初の夫が出てくるお話. もうちょっと話を複雑にしてくれて
もよかったかなぁ. 情動はよく描写されてたかな. ハードボイルドとして
はもう一息. まぁ, 筆致については安心できます.
[05/08 01:31:26]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-04-30 Fri

* [book]  膚の下 <神林長平> (評価: ★★★★★)
bk1で注文したら, とんでもなく厚いものが来てびっくり. でも, 読んで
納得. 「あなたの魂に安らぎあれ」「帝王の殻」に続く火星三部作の最終
話. 読み終わったらあな魂を再読したくなりました.
人造人間(アートルーパー)として造られた慧慈. 月戦争により荒廃した地
球を再生させるため, 人間は冷凍睡眠処理された上で火星へ. 250年後に
自然環境が再生された地球に戻ってくる計画のため, 地球の管理者たるべ
く造られた存在であるアートルーパーが自意識の目醒めと葛藤の末, 人類
とは別種の生き物として自立する... って感じのストーリーですかね. 帝
王の殻に出てくるアミシャダイがどういう経緯で火星に行くことになった
のか, という謎解きなんかも入っていて, いやぁ, よくできてると思いま
す. 物語としても, 思索的な面でも(まぁ, ハードSFですから).
[04/30 18:04:56]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-04-06 Tue

* [book]  舞闘会の華麗なる終演 <茅田砂胡> (評価: ★★★★☆)
あとがきにもあるように, これはどうみたって前作の続編にしかなってま
せん. まぁ, この本までで一応の結着, ということにはなるのでしょう.
ただ, 恐らく著者の当初の構想とは全くの別物になったのであろうこのシ
リーズ, 仕切り直してどこまで巻戻せるのかが楽しみではあります. とい
うか, 金銀黒と赤黒ゴジラとが融合しちゃった時点で物語が喰われるのは
目に見えていると思います.ええ.
[04/06 23:30:15]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-04-06 Tue

* [book]  アガメムノーン <アイスキュロス> (評価: ★★★☆☆)
ただいまイリアスを読んでる最中でございまして. 何が困るって, なんで
トロイ戦争が勃発したのかがさっぱり. ヘレネが何故奪われたのか(たぶ
ん闘って戦利品もどきでもってかれたのかなぁ...と推察はするんですが),
たかが女一人のために, 10年も戦争するのは何故なのか(長年にわたる遺
恨があったのかなぁ...). 謎が謎を呼んでいたので, アルゴス王アガメム
ノンの物語を読んでみようかと思って, 急遽bk1に発注した次第... とこ
ろが. これってトロイ戦争に勝って帰ってくるとき/きてからの物語だっ
たのですね. 悲劇ではあるのですが, それにしても情報が少ない. まぁ,
確かに有名な物語なので, 情報を与えるよりは物語の脚色に集中するとい
うのは分からないでもないのですが... たぶんオデュッセイアを読めば補
完されるかなぁ, と期待しております.
[04/06 22:38:01]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-04-06 Tue

* [book]  バイトでウィザード6 <椎野美由貴> (評価: ★★★★☆)
京介君, 三途の河めがけてまっしぐらな気配. 今回は学園祭を舞台に, や
はり命を狙われ気味な展開. 妹はいつも通りの専横状態だし, 本人にはや
る気がないし... と. よく考えるとこういうヘタレな主人公って, 最近流
行りのような気がとてもするなぁ. 昔からか?
[04/06 22:31:42]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-03-25 Thu

* [book]  アンクスの海賊 <野尻抱介> (評価: ★★★★☆)
メイがなかなかいい味を出しております. 前作ではメイの淡い恋がテーマ
でありましたが, 今回はミリガン運送の一員としての自覚が出てきた, と
いう感じでしょうか. まぁ, 基本的にスラップスティックなので, ご都合
主義なストーリー展開は仕方がないと思います.
[03/25 18:52:35]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-02-09 Mon

* [book]  シェリフスターズMS05 <神坂一> (評価: ★★★☆☆)
まぁ, 落とし所としては妥当なところではありますが, もう少しひっぱっ
てもよかったんじゃないかなぁ. まぁ, 本人も2冊かかるつもりが1冊になっ
ちゃった, とあとがきで言ってますが, もうちょっとドロドロさせたほう
が面白かったんじゃないかと. らしいといえばらしいか. このアッサリ具
合が.
[02/09 17:18:13]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-02-09 Mon

* [book]  零崎双識の人間試験 <西尾維新> (評価: ★★★★☆)
戯言シリーズの零崎人識の"兄さん"なわけですが, 最後にゃ死んじゃって
ます. まぁ, この本. よく人の死ぬこと. 結局早蕨さんとこ全員死んじゃっ
たし. 西尾さんってば, 思い入れのあるであろうキャラをさっくり殺しちゃ
うんですよね. 戯言の巫女子ちゃんが死んだ時は, 惜しいキャラを亡くし
たと感じましたが. こちらでも無桐伊織ちゃん(♀)がなかなかに香ばしい
キャラですが, こちらは辛くも生き残ります(ネタバレか?). まぁ, いつ
もながらの西尾節です.
[02/09 17:16:31]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-02-07 Sat

* [book]  裏切りの予言(魔道士の掟3) <テリー・グッドカインド> (評価: ★★★★★)
ディーナにより調教され, いよいよラールのもとへと連れてゆかれ, 今ま
で隠していた<数えられし影の書>の"所有者"であることがバレてしまう.
ラールは内容を話すように強制するが, そこで突然今まで隠していた自我
が覚醒. ところが身内に裏切者がいたため, 実はラールの手に最後の<箱>
が渡りつつあることを知らされる. 取引の期間として1週間の猶予を与え
られる. その過程で剣の魔法の"別の端"を引き出すことに成功したリチャー
ドは, その魔法によりディーナを斃す. 裏切りを確認するために仲間の元
へと向かうリチャード. 途中, レッドドラゴンに助力を求める. 見返りと
して彼女の卵をラールの手から取り返すことになる. 無事卵を取り返した
リチャードはスカーレット(ドラゴン)に運んでもらい仲間に合流する. し
かしラールにかけられた魔法により, 彼の姿は仲間にはラールに誤認され
てしまう. そのため仲間から攻撃されるリチャード. この光景こそがショー
タの予言したものだった. 辛くも逃れたリチャードは, 仲間の後方にいる
兄マイケルの元へ. そこで実兄こそが裏切り者だったことが分かる. 失意
のうちに再びラールの元へ. 本の内容をラールに引き渡すことを決意した
リチャードのもとへカーラン, ゼッド, チェイスが辿りつく. カーランは
リチャードに魔法をかける(彼女にはラールに見えていた). そこへ本物の
ラールが登場. ラールに本の内容を語るリチャード. ところがリチャード
にはカーランの魔法が通じていなかったため, 最後の最後で誤った箱を選
んでしまうラール. こうして無事世界が救われる...



という感じ. いやぁ, あのカタルシス状態からよくここまでもち返したも
のです. カーランとの関係も無事収まって, まさに大団円. うまく作るも
のですねぇ. ということで, 続編である魔石の伝説も既にbk1に発注済み.
これも一気に読んでしまいそうな予感.
[02/07 03:49:14] [ISBN:4150203032]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-02-07 Sat

* [book]  結ばれぬ宿命(魔道士の掟4) <テリー・グッドカインド> (評価: ★★★★★)
自分が聴罪師であることをリチャードに告白したカーラン. "結ばれぬ宿
命"であることに苦しむ二人. そんな苦悩とは関係なく箱の探究の期限が
迫る. 途中でゼッドとようやく合流できたリチャードは, クィーン・ミレ
ナのもとへ向かう. 城ではカーランが聴罪師としての立場を利用して箱の
行方を探るが, そこには箱はすでになく, ギラーも惨殺されていたことが
分かる. 失意のうちに城を去ったところでチェイスが合流. 彼がレイチェ
ルを保護していたことにより話が急転. 箱を発見したことでラールの野望
を阻止できることを喜んでいたが, 箱を運送する途中, 実はリチャードに
魔法がかけられていたことが判明. リチャードは魔法を打破すべく単身施
術者である画家のもとへと向かう. 画家との対決に勝利したのも束の間,
今度はモルド・シスであるディーナに捕縛され, アジエルによる調教をう
けてしまう...



箱が見つかったので, ようやく対決かと思ったら, 何か拷問されて人格が
破壊されちゃってるんですけど, これでどうオチをつけるつもりなんでしょ
うか. あと1冊で結着がつくらしいんですが, 何か展開のスピードを考え
ると, とても無理っぽい.
[02/07 03:38:25] [ISBN:4150203016]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-02-07 Sat

* [book]  裏切りの予言(魔道士の掟3) <テリー・グッドカインド> (評価: ★★★★★)
よく考えたら粗筋を全然書いてなかったので, Vol1, 2の粗筋を.


1巻
森の案内人であるリチャードは父を亡くし, 部屋に残された蔦の在処を求
めて森を彷徨う. 無事探していた蔦を見付け出すが, その蔦により傷を負
う. その帰り, 森の中を<四人組>に追われているカーランに出逢う. リ
チャードはカーランと協力し, <四人組>を排除することに成功する. 魔道
士を探しているカーランに協力するため, 彼女とともに友人のゼッドの元
へと向かう. そこで傷が悪化し, リチャードが倒れてしまう. そこでゼッ
ドが探していた魔道士であることが分かり, リチャードが<真実の探究者>
に任命される. 探究者としてダークン・ラールを倒すことになるリチャー
ド. ラールが<オーデンの箱>を揃え, それを開くことを阻止することで世
界を救う, という任務を負う. まず彼の最初の任務は無事<境>を越える道
を探し出すこと. そこで<境番>のチェイスの助力を得て境を越えることに
なる...

2巻
<境>越えの途中, ハートハウンドの襲撃によりゼッドとチェイスが意識不
明となる. 彼らを運んでエイディの元へ向かう. 無事エイディの家まで辿
りつき, 彼女が呪術師であることが分かる. エイディにゼッドとチェイス
の介抱を任せ, <境>を越えるため<狭路>に向かう. "夜の石"により一旦カー
ランと別れ別れになってしまうが, 再び合流. やがて無事<境>を越えて,
ラールより先に<箱>を手に入れるための情報を得るため, <泥の民>に協力
を仰ぐことになる...


ということで, 第3巻の内容は:

3巻
<泥の民>との結着がつき, 無事霊を呼び出す儀式を執り行うことになる.
霊から第3の<箱>の持主を知る人間がショータであることを教えてもらっ
たリチャードは, ショータのもとへと向かう. そこでショータは"裏切り
の予言"をする. カーランとゼッドがともにリチャードを殺そうとする,
それを阻止するために今ここで殺すのがよい, というショータからの提案
を拒否するリチャード. 結局最後の<箱>の所有者がクィーン・ミレナであ
ることを聞き, 移動を開始する.
一方, クィーン・ミレナの元にあった箱は, 魔道士ギラーに託されたレイ
チェルにより隠蔽され運ばれることになる...


カーランとリチャードの微妙な距離感が何とも. いや, 作者, Sっ気が強
い感じ. いぢめられる主人公. じらし具合とイベントの起こし具合が上手
いです.
[02/07 03:30:54] [ISBN:4150202990]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-02-07 Sat

* [book]  呪禁捜査官--訓練生ギア <牧野修> (評価: ★★★★★)
歯車創作, 通称ギアは呪禁捜査官を目指す訓練生, でも落ちこぼれ. そん
な落ちこぼれ仲間4人との辛くも楽しい訓練生生活, といったテイストで
物語が展開します. 主人公に立ち塞がるのは意地の悪い先輩, そして辛口
の先生. ただ, 時々妙な挿話が入るのですが, これが最後の100ページほ
どですべて合流します. ギアの成長のお話, とはなっていないのですが,
独特の世界観ではあります.
[02/07 03:07:01] [ISBN:4396331452]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-02-07 Sat

* [book]  バイトでウィザード--流れよ光, と魔女は言った <椎野美由貴> (評価: ★★★★☆)
豊花の飛び具合, ひっかき廻し具合があと少し, という感じではあります
が, ストーリー構成はまずまず. ということで, とりあえずbk1にて続編
を購入. おそらく明日届くと思われるのですが, 2冊目だけ取り寄せになっ
てたような.
日本全国に張り巡らされた「光流脈」に生じる澱みを除去するという役目
をもった高校生の双子の兄妹, という設定. 我儘な妹に振り回される, 無
感動な主人公. 中学時代に彼女を喪失したトラウマのために無感動になっ
たのだが, 一度死んで甦生する過程においてトラウマを乗り越えていく,
という感じでしょうかね. まぁ, 所詮ラノベなので軽いタッチではあるの
ですが.
[02/07 03:02:18]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-31 Sat

* [book]  夜と霧 (新訳) <V.E.フランクル> (評価: ★★★★★)
別の本を読んでいて(まだ中途)この本の一部が載っていたので, 購入して
みました. 極限状態におかれた人間の心理というものがこれほどだとは,
想像を絶する状態だったのですね. 個人的には「生きる意味を問う」とい
う小節に感銘を受けました.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-31 Sat

* [book]  攻殻機動隊S.A.C. 虚夢回路 <藤咲淳一> (評価: ★★★☆☆)
脚本を読める形にしたと思えばおおよその雰囲気が捕めるでしょう. アニ
メのほうを全部見たわけではないので, S.A.C.本編とどのようなつながり
にあるのかは不明. アニメにして映像効果が加われば良い感じになるので
しょうね. 文章だとイマイチという感じ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-29 Thu

* [book]  魔法の地へ(魔道士の掟2) <テリー・グッドカインド> (評価: ★★★★★)
《境》を越えて泥の民に遭ったところで次巻へ続く. ラールの側の描写も
出始めて, こちらもカールを利用して地下世界へ旅立ったところで次巻へ.
次でようやく全体の構造が捕めるようになりそうな予感. 筆致はさすがと
いう感じ. 巧いストーリーテラーであることを実感させられます.
[[ISBN:4150202974]]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-28 Wed

* [book]  探究者の誓い(魔道士の掟1) <テリー・グッドカインド> (評価: ★★★★★)
1年以上積ん読だったように思います. 時の車輪シリーズと双璧をなすシ
リーズなのだそうで. なるほど, 納得. こりゃbk1発動させて第1部を全部
揃えちゃいましょう. これもある種の大人買い?
[[ISBN:4150202958]]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-28 Wed

* [book]  キラシャンドラ <アン・マキャフリイ> (評価: ★★★★☆)
後半のストーリー展開はいかにもマキャフリイらしい感じ. でも全体的に
イマイチ. でも, 現在のマキャフリイと比べるのは酷でしょうか.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-25 Sun

* [book]  フェイダーリンクの鯨 (クレギオン2) <野尻抱介> (評価: ★★★☆☆)
ガス惑星とガス状生命体がメインのネタ. メイの淡い恋をスパイスにしよ
うとする意図は分かるけど, これでは中途半端のような... メイというキャ
ラの位置づけが不十分ではあります.
[[ISBN:4150307466]]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-25 Sun

* [book]  禁酒・禁煙・禁休事態 (気象精霊記7) <清水文化> (評価: ★★★★☆)
むぅ. また活躍するキャラクターが増えました. それにしてもユメミの暴
走っぷりに拍車がかかってるような... この調子でマターリと進行するの
でしょう.
[[ISBN:4829115823]]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-25 Sun

* [book]  エンジェル・ハウリング7 帝都崩壊(1) <秋田禎信> (評価: ★★★☆☆)
どこらへんが落とし所になるのでしょうか. 持っていた能力が使えなくな
る苦悩のような部分がもう少し描けているとよかったのかもとは思います
が, 所詮ラノベですからこんなものでしょう, ともいえるわけで. それに
しても最後のシーンであんなことになっちゃって, この先どうするつもり
なんでしょうね.
[[ISBN:4829115858]]

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-21 Wed

* [book]  黄金の旅人, はばたく! (スプラッシュ!3) <三田誠> (評価: ★★★★☆)
とりあえずのシリーズ最終巻. 巻末に予告もどきが入っているけれど, こ
れはおそらく「3巻目が売れれば続編ができます」というアピールなんだ
ろうな. 個人的には好きなノリではあるんですが... とりあえず拡げた風
呂敷はそれなりに片した感じ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-20 Tue

* [book]  QED龍馬暗殺 <高田崇史> (評価: ★★★☆☆)
寝床で明け方まで読んだんですが, NetNewsでの下馬評通り, 順当すぎて
つまらん, という感じではあります. 奈々の妹が結構出張ってましたが,
ちょっとキャラの飛び方が不足しているのではないかと.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-19 Mon

* [book]  Alone Together <本多孝好> (評価: ★★★★★)
他人を``呪う''能力を持った主人公が, 半年だけ在学した大学の教授に請
われて, ある女子高生を見守ることになり... といった出だし. ジャンル
は一体何になるのだろうか. 不思議なお話. ただ, ちょっと近況と相俟っ
て読んだら思い感じがシコリのように残ってしまいました.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-17 Sat

* [book]  四季・秋 <森博嗣> (評価: ★★★★☆)
S&MシリーズとVシリーズのクロスオーバ. 処女作である「すべてがFにな
る」の未決の部分を繰り込んで2つのシリーズを繋げました. まぁ, 時代
関係が整理されたことを評価. それにしても, あのへっ君がねぇ... でもっ
て. 謎なのが林さんの氏名. 「犀川 林」とでもいうんでせうか. 謎. あ
と, 小鳥遊くんと香具山さんはどうなったのでせうかね.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-16 Fri

* [book]  MISSING <本多孝好> (評価: ★★★★★)
短篇集. ネタが重めでいい感じ. 筆力があるように見受けます. というこ
とで, 長編, 買ってみようかなぁ. とりあえず積ん読をどうにかしてから
考えるかなぁ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-15 Thu

* [book]  ST黄の調査ファイル <今野敏> (評価: ★★★★☆)
事件の追いつめ方は, どことなく東野さんな感じに似てるような. 容疑者
4人にSTが6人, 警察が3人. 倍以上の人数がいたりしております. 今回は
精神世界(というか禅)なネタがメイン, なのかなぁ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-15 Thu

* [book]  ブッキングライフ(1,2) <高田裕三〉(評価: ★★★☆☆)
テーマ自体は悪くはなかったと思いますが, まぁ, これじゃウケは悪かっ
たでしょうな. 最後は打ち切りっぽい終わり方だったんじゃないかと思わ
れます. 張った伏線をあまり使ってないように感じるし, 終わり方も強引
なハッピーエンドというか. 悪くはないが魅力もない, という感じ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-15 Thu

* [book]  苺ましまろ(1) <ばらスィー> (評価: ★★☆☆☆)
これも初亜麻損にて. やはり煽りにつられて買ってみましたが, う〜みゅ.
4人の女の子がいるのですが... すいません. 時々(というか頻繁に)見分
けがつかなくなります. 内容も... まぁ, 勝ち負けでいったら負け? これ
またS氏送りケテーイ. ちなみに続編は今のところ買う予定なし.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-15 Thu

* [book]  今日の5の2 <桜場コハル> (評価: ★★☆☆☆)
初亜麻損にて購入した一品. 煽りにつられてついカゴに入れてみましたが,
う〜ん. まぁ, S氏送りケテーイ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-15 Thu

* [book]  涼宮ハルヒの退屈 <谷川流> (評価: ★★★☆☆)
短篇集. 時間軸的には憂鬱→退屈→溜息となります. これで物語中で半年
が経過. 伏線(のつもりはあまり作者にはなかったのではないかと思いつ
つ)が生かされていたり, でも新たに伏線を張ってみたり. はてさて. ど
う発展させるのでしょうか.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-15 Thu

* [book]  涼宮ハルヒの溜息 <谷川流> (評価: ★★★☆☆)
第1作に比べると安定しているのでしょう. キャラが変質しているのは,
まぁこういうものなのだと. ハルヒの``監督''っぷりには笑えましたが.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-10 Sat

* [book]  涼宮ハルヒの憂鬱 <谷川流> (評価: ★★★★☆)
スニーカー大賞受賞作, とのこと. 確かに風呂敷は上手く拡げたと思う.
ということで, シリーズ講読してみて評価を固めようかと. ハルヒのキャ
ラクターが固まらないのがちょっと... という気もしないではないが, まぁ,
エキセントリックなキャラクターが上手く使えるようになれば期待できる
のではないかと.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-10 Sat

* [book]  氷のなかの処女(修道士カドフェル6) <エリス・ピーターズ> (評価: ★★★★★)
まったりとした感じはいつも通り. 最後にちゃんとカタをつけるし(当然
か). まぁ, 妥当な線か. カドフェルの息子が出てくるという伏線には気
がつかなかった. 読み終わってみれば, なるほど. そのための昔話か, と
も思えるんだけど. それにしても, この時代(中世)のイングランド事情,
さくっと解説してくれるページってないかしらん.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-10 Sat

* [book]  続・座敷童の物語(Missing10) <甲田学人> (評価: ★★★★☆)
最初の頃のパワーはなくなったけど, 描写は安定してきたかな. メンバー
2人が脱落するかどうかは次回に期待, というところ. それにしもて, こ
んなに薄いんなら, 9巻にくっつけてくれてもよかったんではないでせう
か.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2004-01-10 Sat

* [book]  法月綸太郎の新冒険 <法月綸太郎> (評価: ★★★★☆)
短篇集ということで手をだしてみた. なかなか良いではないですか. とい
うことで, 暇になったら続きを買おうかな. 途中で綸太郎が賢くなってい
るようにも見えるけど, それは気のせいなのでしょう.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-12-24 Wed

* [book]  まじしゃんず・あかでみいIV <榊一郎〉(評価: ★★★★☆)
いまいちパワーが落ちてきたかな, と. まぁ, ドタバタがなかったせいで
もあり, ネタバレがたいしたことなかったせいでもあり.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-12-24 Wed

* [book]  クリスタル・シンガー <アン・マキャフリー> (評価: ★★★☆☆)
やはり昔の作品は完成度が落ちるのですね. まぁ, 原点を見たというか,
ストーリーテリングの巧さは昔からなんだな, とか, 確認できたことはあ
るけれど, 完成度というか満足度というかは年とともに増大するものなの
だ, ということがよく分かる作品.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-12-09 Tue

* [book]  OUT (上下) <桐野夏生> (評価: ★★☆☆)
登場人物が多いので仕方がないとはいえ, 描写がイマイチ. ハードボイル
ドにしたいのなら, やはり視点は基本的に固定すべきだということがよく
分かった. いや, 著者はきっと堅茹で路線から脱却したかったんだとは思
うけど, でも人物の基本造詣が堅茹で向けだったもんで...

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-12-08 Mon

* [book]  シャンク!!ザ・レイトストーリー <秋田禎信> (評価: ★★★☆☆)
新シリーズ開始. まずはお手並拝見, というところ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-12-08 Mon

* [book]  ペガサスで翔ぶ <アン・マキャフリイ> (評価: ★★★★☆)
九星系連盟シリーズの前哨戦. 歌う船シリーズの前哨戦でもあるらしい.
まだ能力者が手のつけられない人間になってない時代の物語, かな. 前作
の「ペガサスに乗る」が連作短編だったのに対して, こちらは長編. ただ,
登場人物が多い割に人物描写が薄くて, 今のマキャフリイと比べてはいけ
ない, というところ. 作家の成長ってやつですか.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-20 Thu

* [book]  天使に見捨てられた夜 <桐野夏生> (評価: ★★★★★)
いかにも女性の描いたハードボイルドな世界. 事件に(専門的な)深みがな
いためにコーンウェルとは違う, どちらかというとパレツキーのような感
じ. でもこういう時には銃がないとスリル感が軽減してしまうのですね.
かといって, 日本が舞台なのに銃をバンバン撃つのはやはり何か違うよう
に思うし. 仕方がないのでしょう. ちょっと性的葛藤に重心が偏っている
のがハードさを削いでいる点かも.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-20 Thu

* [book]  ファインマンさん最後の授業 <レナード・ムロディナウ> (評価: ★★★☆☆)
著者がUCB(かな?)出でカルテクに研究員として来たときに, すぐ近くに死
期の迫ったファインマン教授がいたときの, 自分の心情を含めた諸々の事
象を徒然に書いた, といった風情. 変に美化されてない分だけ, 生のファ
インマンさんが描けているという感じ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-14 Fri

* [book]  星々の舟 <村山由佳> (評価: ★★★☆☆)
直木賞受賞, ということで, 読んでみましたが... 連作短編, という形式
が, 果たして効果的だったのかどうか... 様々な視点から家族を眺めるこ
とができる, というのは魅力だけれど, それだけ「物語」を増やしてしま
うと, 当然1つあたりのページ数が減るわけで, 物語全体の厚みがなくなっ
てしまうわけで... 全てを語ってしまうよりもこのほうがよかった, とい
う人もいるのかもしれないけれど, 結論がぼやけてしまっているのは何や
らイマイチ, かな.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-14 Fri

* [book]  悪魔のミカタ(10) It/スタンドバイ <うえお久光> (評価: ★★★★☆)
8, 9巻の前後を描写した, ということになっておりますが... サイドストー
リーという形式にして, もう少し密接にストーリーテリングしたほうが効
果的だったのかもしれないと思いつつ... まぁ, 次巻へのツナギ, という
位置づけなのでしょう. 次に期待.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-07 Fri

* [book]  悪魔のミカタ(5) グレイテストオリオン <うえお久光> (評価: ★★★★★)
どことなく説明不足な感が否めないのですが... きっとあまりにも厚くな
りすぎたので, 説明部分を端折った弊害なのではないかと思いつつ. なん
でこれで日奈と綾を"天秤にかけた"ことになるのかなぁ...

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-06 Thu

* [book]  悪魔のミカタ(4) パーフェクトワールド・休日編 <うえお久光> (評価: ★★★★★)
エキセントリックなキャラがどんどん増えてます. でもって, 小鳥遊さん
のキャラクターも結構変化してるかな. まぁ, 一貫性を要求しちゃいかん
のでしょうなぁ.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-05 Wed

* [book]  悪魔のミカタ(3) パーフェクトワールド・平日編 <うえお久光> (評価: ★★★★★)
猫耳がお気に入りのようですな. ハエ田さん, 良すぎかも. ただ, 登場回
数が多くなさそうなのが残念.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-05 Wed

* [book]  悪魔のミカタ(2) インヴィジブルエア <うえお久光> (評価: ★★★★★)
舞原姉妹(特に姉)のキャラクターがずいぶん変わったかな. こうやってエ
キセントリックなキャラクターが増えていくんだなぁ...

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-03 Mon

* [book]  悪魔のミカタ <うえお久光> (評価: ★★★★★)
全体的にはパズラーといったところか. 刊行ペースの早い書籍のようで,
現在の最新刊が9巻, かな. また散財が決まったような... しくしく.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-11-02 Sun

* [book]  聖ペテロ祭殺人事件 <エリス・ピーターズ: 修道士カドフェル(4)> (評価: ★★★★★)
今回はなかなか展開が早くてgood. まぁ, ストーリー自体は予想の範囲内
(土曜サスペンス劇場方式, と申しますか, B級ホラー方式, と申しますか)
なのですが.

F.A.F. <faf@chibutsu.org>

2003-10-31 Fri

* [book]  続巷説百物語 <京極夏彦> (評価: ★★★★★)
これで百物語シリーズは終わりなのでしょうか... 今回はおぎんさん絡み
のストーリーで一本筋が通ってはいたので, 展開が読みやすかったように
も思いますが, 仕掛けは上々.

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2003-10-28 Tue

* [book]  闇に問いかける男 <トマス・クック> (評価: ★★★★☆)
最後の結着のつけ方がなかなかの余韻を残すうまい書き方. でも途中が
ちょっとダレるかな. ごみ処理なおぢさんの役所がちょっと, とは思った.

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2003-10-26 Sun

* [book]  顔に降りかかる雨 <桐野夏生> (評価: ★★★★★)
夏に筑波で買ってきた本. 積んどくを消化. なかなかに面白かったので,
恐らく作家買い決定になるのではないかと. とりあえず今日次作を買おう
かな, と思いつつ.

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2003-10-24 Fri

* [book]  黄昏の岸暁の空(上下) <小野不由美: 十二国紀> (評価: ★★★★☆)
積ん読状態だったものを消化. 十二国の世界の条理の構築が中心テーマに
なってしまった分, 物語がこなれてないというか, 人物の魅力が薄れると
いうか. NHKの放映にこれが間にあっていれば, という話も聞かれたけれ
ど(そして時々蓬莱に再び流された泰麒がカットバックで出てたりしたけ
れど), これはアニメ化しなくて正解だったと思う. 次作でさらに発展す
れば良し, という類の, どちらかというと挿話(にしては長いが)的な巻で
はないだろうか.

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2003-10-23 Thu

* [book]  睡蓮の長いまどろみ <宮本輝> (評価: ★☆☆☆☆)
母親に捨てられた主人公が父親, 母親との確執を解消していく, というの
が主題なのかなぁ. そこに飛び降り自殺したウェイトレスの挿話が絡んで...
みたいな. でも, 何か全体的に消化不良. 人物描写が浅いし, イベントの
絡みが弱いし... 恐らく宮本さんはもう買わないと思う.

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2003-07-08 Tue

* [book]  「債権回収現場の実状」() 読了
現在の金融市場/システムの問題を, 現場の立場から述べた本. 確かにこ
ういう内容は辞めた人間じゃないと書けないやね. 人間の作るシステムな
んだから, 完璧なんてありえないのは当然. 欠点を改善する余地/システ
ムの不在が今の日本の窮状を生んだ元凶なのだなぁ, とつくづく感じた.

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2003-07-07 Mon

* [book]  「ヒトクイマジカル」(西尾維新) 読了
面白いキャラクターはことごとく殺されるこの小説. 巫女子ちゃん@クビ
シメロマンチストに続いて一姫ちゃんも死んでしまいました. 変に残る小
説なのですよねぇ...

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2003-07-06 Sun

* [book]  「麿の酩酊事件簿」(高田祟史) 読了
なかなか面白いキャラクターを開発していますね. コミックのほうも買お
うかと思います.

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2003-07-01 Tue

* [book]  「ドグラマグラ」(夢野久作) 読了
う〜ん. 私としてはイマイチ. もうちょっといい持ち込み方ってのがあっ
たんじゃなかろうか.

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